ご挨拶
鴨沂三八会の皆様
コロナのなかなか収まらない中ですが、お元気でお過ごしでしょうか。
この度、拙著「心の病は人生もよう」を出版いたしました。
この本を書こうと思ったのは、こころの病、とりわけ、統合失調症は隠される病のように見受けられ、数ある病の一つなのにそれは理不尽だという思いからでした。この状況は、誤解と偏見が長きにわたって解かれていないからではないでしょうか。「なんとかしないと。
一助になれないかなあ。」という思いを抱えていました。
そこで、しばらく離れていたユングの心理学に立ち戻って考えてみようと 5 年位前からボツボツと始め、主に幻覚・妄想に焦点を当てて、お蔭様でようやく今日に至りました。ユングだけでなく、患者さんに寄り添った日本や海外のカウンセラーや医師たちの治療実践なども紹介しています。
また、「ユングの人間をみる色々な優しい眼差し」と「生き方が楽になる考え方」にも触れており、この病だけでなく様々な状況での生きるヒントに少しでもなれば幸甚と思っています。
夫・周二が人類の精神史からアプローチしており、共著となったいきさつは、「あとがき」の後半に書きましたように、中学、高校時代の同級生の後押しをもらってのことでした。
なお、図書新聞 5 月 22 日号に、池上眞平氏が書評を書いてくれました。脳科学からの知見が紹介されていて、大変興味深いです。
コロナ禍が終焉して。みんなで羽の伸ばせる日の早く来ることを祈りつつ。。。
尾関夢子(旧姓 東夢子・3年4組)