光勲能面会展

今年の「光勲能面会展」に出品予定の二面、『般若』と『孫次郎』を出店します。

ご覧頂ければ嬉しいです。

 

『般若』

この面を創り出した般若坊に由来する名前と言われています。

嫉妬に狂った女性の表情で、「口元に怒り」・「目元に悲しみ」を表現します。

能の演目「葵上」では、光源氏の正妻・葵上への愛情に対して、六条御息所が嫉妬に狂います。 

「般若」は二度目の取り組みですが、前回の面よりチョットだけ凄味が出たかなと思っています。

 

『孫次郎』

金剛流の太夫の孫次郎が、亡き妻の面影を写したと伝わる女面です。

面の裏に「オモカゲ」と書かれていて、落ち着いた美しさを持つ女面です。

その「本面」はもともは金剛流にあったのですが、現在は三井文庫が保有しています。

「孫次郎」は女面の中で一番好きな能面で、何度か写していますが、本面には近づけないのです。

 

『光勲能面会展』

日時:2018年4月18日(水)~4月22日(日)午前10時~午後6時(最終日は午後5時まで)

会場:京都文化博物館5階 京都市中京区三条高倉075-222-1771

 

お近くにおいでの機会があれば、お立ち寄りください。

私は開催中は、毎日14時以降は会場に居ります。

 

高橋 善彦(7組)